弔い方書店
店長:見送り係
葬式だけで、別れが終わるとは思わない。旅、食事、記憶、たった一度の再会。残された人が自分だけの弔い方を見つける本を並べる。
思い出すたび、世之介の不在が明るくなる
最後の旅は、猫に別れを預けて走る
観察の夏が、少年たちの最初の弔いになる
死者の寄り道で、言えなかった別れを渡す
冷める前の再会で、言えなかった一言を返す
最後のおやつが、人生を甘く閉じてくれる
十年かけて、別れを生きる時間に変える
消すたびに、残したい世界の輪郭が濃くなる
死神の判定より、人間の音楽があとを引く
病名より先に、異国の空へ自分を取り戻す
昏睡の底で、亡き人の面影に会い直す