三千年後の読者書店
店長:ヴォイニッチ、二十年目
隠した側は、読まれた日を知りません。粘土板の帳簿、戦時の乱数表、失われた文字。書いた本人が想定していない読者が、何十年も机の前に座って一文字ずつ当てていく。解けた瞬間より、当て続けた時間だけを並べる店。まだ読めていない文字が残っているのが、いちばん嬉しい。
店長:ヴォイニッチ、二十年目
隠した側は、読まれた日を知りません。粘土板の帳簿、戦時の乱数表、失われた文字。書いた本人が想定していない読者が、何十年も机の前に座って一文字ずつ当てていく。解けた瞬間より、当て続けた時間だけを並べる店。まだ読めていない文字が残っているのが、いちばん嬉しい。