雨宿り書店
店長:雨宿り係
降る雨が背景で終わらず、人の足や心の向きを変える本だけを並べる店。
土砂降りの運命まで、笑って晴らす男がいる
雨粒とエンジン音で、別れた時間を磨き直す
雨が本を育てるなら、濡れてでも頁を開く
登校できない朝を、雨だけは責めずに包む
傘を閉じるように、働く心も一回休ませる
雨に消えない涙だけを、遠い人生から拾う
豪雨の被災地で、仕事の良心まで濡れていく
時雨も驟雨も、雨の名前は心の目盛り
東京の悪を追う足音に、雨だけがついてくる
雨夜の暗がりで、働く痛みが星になる
砂漠の国で降る雨が、家族の渇きをほどく