潮風書店
店長:潮待ち
海辺、島、深海。ページを開くと潮の匂いがする本を集めた店。
大魚との孤独な勝負に、海の塩が刺さる
海の見える椅子で、人生の髪を整え直す
声だけが、海を越えて青春を連れ戻す
奄美の潮と祈りが、二人の人生を包む
鎌倉の四姉妹を、海風がゆっくり結ぶ
島の夜空に、愛と罪が同じ星で光る
島を出る日まで、青春は潮風の中にある
沖縄の海を差し出す、静かで鋭い言葉
海辺のかき氷屋に、夏の寂しさが座る
深海の密室で、巨大な悪意が目を覚ます
海の青さが、人間の黒さを照らしてしまう
島の若さは、潮風だけで十分に眩しい
一頭の鯨を追って、船ごと海に呑まれる
絶海の岩島で、十二年ぶんの潮を数える
沈んだ船の下へ、まだ誰も潜っていない
届かない声が、海辺の町で拾われるまで